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最近 彼が 変。
地に 足が着いていないみたいに
よく ぼーっとしている。
寂しい 顔をする。
困った 顔をする。
すごく 愛しい 顔をする。
不謹慎だけど
一瞬見せた その顔を
私は 可愛いと思ってしまった。
彼 が 大切に なりすぎて
私は もう どうしようも ない。
いい…のか………な?
―――――*
「ねぇトイレ寄っていいかな?」
ある日の 2時間目の 休み時間。
次の時間は 生物。
生物実験室に移動するために
私 と 遥香ちゃんは
2階の廊下を歩いていた。
「うん。」
生物室は2階にあって
トイレは 1年生用のものを
使わなければならなかった。
「ちょっと待っててねー。」
遙香ちゃんに言われて
洗面台の鏡の前で一人で待つ。
その隣に 1年生の学年章をつけた
女子が 2人いた。
なんだか 視線を感じる。
私は 目を合わせないように 俯く。
「柊先輩、ですよね。」
強い声が 私を呼んだ。
驚いて 横を向くと
私より少し 背の高い女の子。
「………はい…?」
最近 彼が 変。
地に 足が着いていないみたいに
よく ぼーっとしている。
寂しい 顔をする。
困った 顔をする。
すごく 愛しい 顔をする。
不謹慎だけど
一瞬見せた その顔を
私は 可愛いと思ってしまった。
彼 が 大切に なりすぎて
私は もう どうしようも ない。
いい…のか………な?
―――――*
「ねぇトイレ寄っていいかな?」
ある日の 2時間目の 休み時間。
次の時間は 生物。
生物実験室に移動するために
私 と 遥香ちゃんは
2階の廊下を歩いていた。
「うん。」
生物室は2階にあって
トイレは 1年生用のものを
使わなければならなかった。
「ちょっと待っててねー。」
遙香ちゃんに言われて
洗面台の鏡の前で一人で待つ。
その隣に 1年生の学年章をつけた
女子が 2人いた。
なんだか 視線を感じる。
私は 目を合わせないように 俯く。
「柊先輩、ですよね。」
強い声が 私を呼んだ。
驚いて 横を向くと
私より少し 背の高い女の子。
「………はい…?」