車に揺られること10分。学校に着いた。


「ギリギリ…!」

まだ生徒が行き交っているので遅刻は免れる。


「じゃ、行ってきますわ」

車から降りれば即お嬢様モードON。

「お気を付けていってらっしゃいませお嬢様」


「…片桐。今日のお昼のバラエティ番組予約しておいていただけるかしら?」

すっかり忘れてた用事をお嬢様モードがOFFになりかけつつ用事を小声で伝える。


「…かしこまりました」


呆れたように笑う片桐も執事モードはOFFになりかけだった。