傷つけるのが…怖かった

だから私はわざと…麗奈に泣きながら打った

大嫌いだって…最初から友達なんかじゃなかったって…

演技疲れたわって…もう関わらないでよって……。

辛かった。苦しかった。

だけど…それ以上に麗奈は辛かったんだって、
苦しかったんだって…私は気付かないふりをしていた。

逃げたかったから…怖かったから…そしてなにより
“大好き”だったから。

そして私は…わかってたから。

裏切られる辛さを…怖さを…。


麗奈は泣いていた

「嘘でしょ?こんなの嘘だよね?!」

そうだよ…嘘だよ。

だが私は


「これが現実。笑」
と返した…。

麗奈は初めはわからなかったらしい。

だが…バレてしまった。