『別れない!
親に反対されても
別に構わない
オレは 菜摘だけだから』


と 言う真二と
何度も何度も 話し合って
別れを決断した。


例え このまま
一緒に なれたとしても
あたしの家族のことは
今より良くなることはなく
もっともっと どん底に落ちていくのが
わかる。


色んな面で 真二を
板挟みには 出来ない。



【お互いこのまま一緒になっても
幸せには なれないから】


あたしが 引かなかった言葉に
最後には【わかった】って



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あたしと真二は あたしが 高2のとき
友人の恵たちと遊んでいるときに
ナンパされて 知り合った。


真二はその時 社会人一年目19歳だった。