そんな時
いつも愚痴を溢すあたしに
真二が


「一緒になろう!
菜摘ぐらいオレが 食わせてやるから
家を出てこい」


「それって あたしと結婚するってこと?」


「そーだよ お前を幸せに出来るのは
オレしかいないだろ!」


なんて 思ってもないプロポーズを
してくれたのだ。


まだあたしは 働き始めて
3ヶ月19歳になったばかり。


「でも…真二のお父さんとかお母さんとか
許してくれるかな?」


「バーカ!
うちの親は 菜摘のこと
気に入ってるし 大丈夫だよぉ~」


最近は 一緒にご飯とか食べたりして
可愛がってもらってると
思うけど…


「それより菜摘
返事は?」


「返事?」


「さっきのプロポーズの!」


「あ…あたしで 良かったら…
真二のお嫁さんにしてください」


あたしは 幸せな瞬間を
噛み締めてた。