何故か切なくなって
母と二人で 泣いた。


こんなに語り合うのは 始めてかもしれない。


「まぁ母さん!父さんは意外と
不死身な人だから 大丈夫だよ」


「そうかな?」


「うん!きっと大丈夫」


そんなときだった。。。


トントンと 病室を叩く音がした。


うん?
もう手術終わり???


慌てて 涙を拭い『はい!』
と 出てみると


そこには…松浦さんが…。


「えっ?何で?
仕事は?どうしたの?」


「親父さんが 手術で
休んだって聞いたから」


「聞いたからって
抜け出していいの?
ダメでしょ!」


「ついでに!って言ったら 悪いけど
その先に行く用が あったし」


「そーなんだ」


「あれ?泣いてたのか?
そんなに 親父さん悪いのか?」


松浦さんは あたしの顔を 除き込んだ。


「ううん じゃなくて
母と色々な話してて…」


「あっ!」


と 何かを思い出したかのように
松浦さんが言った。