男「ひぃぃぃぃ…
すいませんっ…も…やめ」
男2「もう…しません!!」
愛「なーんだ…もう終わり?
最後に一ついい?」
怖いのか声が出ずに何度も
頷いている男たち。
愛「閻魔っつー通り名の奴…
知ってる?」
俺が聞くと勢いよく首を横に振った。
なんだ…こいつらも空振りか…
その後も情報を探したけど…
全くと言っていいほど情報はなかった。
閻魔は知ってるかと聞くと
地獄にいる閻魔と言うバカもいた。
通り名と言ってるのに…。
半分あきれながら
家に帰りシャワーを浴びた。
家に忘れたケータイの電源を入れると
優希や大和から大量に電話が来ていた。
留守電を聞くと心配そうな声が
聞こえた。
でも…電話は掛け直さなかった。
優希にも大和にも
もう頼っちゃいけないんだ…。
静かに流れた涙を
気付かないふりをして夢へと逃げた。
蓮「ねぇーーだから
みんなもまなちゃんならって思わない?!」
弥「せやで?俺もそー思う
あいつは他の女と違うやん?」
2人が騒いでいるのは
愛美を雷鬼の姫、雷姫にしないか?
という話。
でも…
人を信じない…それに復讐に
心を囚われている愛美が簡単に入るわけが…
ガラガラっ…
そんな時黒さんが入ってきた。
大「…席につけ」
樹「なにか…いつもと感じが
違いますね…」
龍「…あぁ」
入ってきた黒さんは
別の人のように見えた。
騎「そう言えばあいつ…
森山の奴来てないな…?」
そう言って愛美の席を騎士は
指差した。
龍「どうせ遅刻だろう。」
転入日に遅刻してる奴だ…
きっと今も寝ているだろう。
だれもがそう信じて疑わなかった…
でも…
黒さんの口からは…
大「森山健斗が…休学することになった。
復学時期は未定。」
その言葉に教室が騒然とした。
弥「ちょ…?!どういうことや?!」
蓮「なんで?僕たち…なにも…」
龍「は・・・?」
樹「うそですよね…?」
騎「なに?!」
そんな俺たちを見て
黒さんは俺らを廊下に呼んだ。
黒「わりいな…呼び出して
場所…変えるぞ…」
いつも騒がしい弥流ですら
喋らないほど
重い沈黙のまま
ある教室へと歩いた。