あーもう大変なことになっちゃったよ。

まあ、涼を拾ったことに後悔はしてないよ?

涼の友達がどんだけ涼のことを好きなのかもわかった。


けどあんなに言われちゃねー、
さすがの私もイラっとしちゃうよ。


まあ、仲良くなるつもりはないから別にいっか。

そろそろ教室に戻りたいんだけどな。

「…ねえ、涼」

そう私が呼ぶと私を見て首を傾げる涼。

「そろそろ教室に戻りたいんだけどいいかな?」

すると涼は私を抱きしめてた手にもっと力をいれた。

「りょーう!ほら、離れて。私戻らないと次の授業始まる!」

そう言うとしぶしぶ私を解放した。