『ちょ、涼!』

引き剥がそうとしても離れない涼。

他の皆は唖然と涼と私を見ている。

「お前、絶対薬か何か飲ませただろ?!涼が女の名前を呼んだり抱きしめたりするわけねえんだよ!!!」

そう大声をだした桃李。

『ねえ、桃李。桃李の過去に何があったのかは知らないけど私そんな変な薬とか持ってないから。女が皆が皆そんな変なことしてるんじゃないから。勝手に女皆を偏見するのやめてくれない?』

そう言って私は少し桃李を睨んだ。

すると桃李は唇を噛み締めて下を向いた。

「お、おれはお前を信じないから!!!」

そう言って走って部屋から出て行った桃李。

「あらー。出て行っちゃったね〜」

そう言いながら私を見たチャラ男の蓮。

『ごめん。言い過ぎちゃったかな。ついカッとなっちゃった。』

「…茉莉は悪く、ない。」

そう言ってまたギュッと抱きつく涼。