そしてそのまま普通に授業を受けて昼休みになった。

「「「きゃーーーー」」」

え、なにごと?!

「魁龍の誰かが廊下通ってるんじゃない?」

あー、なるほどねー。
まあいっか。
ご飯食べよーっと。

『…あ、今日遅刻しそうだったからお弁当作ってない!!』

「もー、何してんのよー。私の分けてあげる。」

『悠希〜。大好き〜ありがと〜!』

そういって悠希の弁当を2人で食べてるとふいに教室の扉あたりが騒がしくなった。

何でだろうって思ってそっちの方を見るとー。

ー昨日拾った涼がいた。

『…え、涼。なんでここにー。』

「「え、知り合い?!」」

周りがざわつき始める。

「…茉莉。」

小さな声で私を呼んだ涼。
そんな声でも周りの子達はよく聞こえたみたい。

「「「新道様が女の名前を呼んでるーーっ。いやーーー」」」

え、呼ぶの普通じゃない?

「新道様は女に興味ないみたいなの。だからもちろん女の名前何て呼ばない。てか普段から喋らないから皆ビックリしてるんだと思うよ。」

そう小声で私に教えてくれた悠希。