「ミナナに惚れ直しそう。綺麗だよ」


「……、もっと体重増やして、あなたを潰せば良かった」


悪態つきつつ、カルツに手を差し伸べる。


立って、の意味ではない。


「行きましょう」


一緒に――


「どこへでも。ミナナがいるなら、どこにでも行けそうだ」


生きた心地を掴む。

満面の笑みで、掴んでみせるんだ。