温かい布団。
病み上がりな体では、天使にでも抱かれている心地になる。


また二度寝しようとし――耳を澄ませたのは、廊下から足音が聞こえたからだ。


マカロフを手に取り、「あ、弾」と失態に舌打ちする最中に、扉が開けられる。


「起きてる?」


「丁度」


紙袋を両手いっぱいに抱えたカルツが、帰って来た。