あたしは、光さんに電話をした。




プルルル

『もしもし、どうした?』



「実は、朝永グループのパーティーに呼ばれたんですが...」



あたしは、簡単に説明した。


『あぁ、行って来ていいぞ!でも、条件がある』



...?


「条件とは?」



何だろう?


『それは...うちの令嬢として行くんだ!』



えっ?



「そんな事したら、光さんに迷惑が!!」


あたしは、近くに皆がいることを忘れて叫んでしまった。


皆があたしの事を見に来るが、気にしている場合じゃない!


『美紀、俺は美紀の事を迷惑だなんて思ったことは、1度もないよ』



その言葉にあたしは、静かに涙を流していた。



『美紀、高校を卒業したら、俺の子供にならないか?』


「光さんの養子になっていいの?あたしを...捨てない?」


どうしても、これだけは光さんに聞いていたかった。


『あぁ、当たり前だ。だって、美紀は俺の娘なんだから』


「ありがとう!光さん!」



泣きながら言ったせいで、声が震えていたかもしれないが、そんな事がどうでもいいと思えるぐらいに嬉しい。