「あのな美紀、俺たちは美紀を嫌ってなんかないんだ。」
嫌ってない?嘘だよそんなの。
「あれだけ空気扱いしといてですか?」
ちょっと言葉がキツくなったかもしれない。
「美紀が初めて家に来た時母さんの作ったご飯を“食べれません”って言っただろ?それで俺たちは美紀に嫌われてるって思ってしまったんだ。」
そうだったんだ...。
あたしが悪かったんだ。
「私達は貴女を嫌ってなんかないのよ。だって美紀は、私達の娘でしょ?」
その言葉に涙が溢れた。
「ありがとう...ございます!」
満面の笑みであたしは言った。