「秋夜っていうのは、あたし専属の執事のこと。なぜかあたしを神のように敬うのよね。」


そう、秋夜はあたしを見ると「美紀様!」と駆け寄ってくる。


なぜ様付けなのかは不明。


すると東がイライラしながら尋ねてきた。



「執事ってことはずっと一緒にいるんだろ?」


「家にいる限りは一緒だよ。」



そりゃ執事だもんね。


「そいつ...、強いのか?」




うーん。秋夜の強さねぇ...。



「東と同じくらい強いかな。」


秋夜は純ちゃんの代の黒蝶幹部なのだ。
就職先が見つからず路頭に迷っているところをあたしが拾ったのだ。



「俺と...同じくらい...。」


東は考えこんでしまった。




ーガチャ


「組長。美紀さんの迎えの者という奴が来ています。通しますか?」



秋夜もう来たんだ。仕事早いな。

「あぁ、通せ。」


ーガチャ