『じゃあね美紀。せいぜい足掻くといいよ』
-ブチッツーッツー
電話が切れた。
くそッ!舐めやがって。
「美紀。お前どういうつもりだ?なぜ黒田玖龍と知り合いなんだ?」
東...怒ってるな〜。
東を無視して
「聖。悪いけどパソコン貸してくれない?」
「え、えぇ。いいですが....」
困惑顔の聖からパソコンを受け取り、居場所の逆探知の準備をする。
世界No. 1ハッカーの黒猫を舐めるなよ。
「美紀。久々にやるつもり?」
そう。嵐は知っている。私が黒猫ってことも、今から逆探知をしようとしていることも。
「さっきは無視してごめんね。玖龍とはお見合いをした事があってそれ以来、あたしのストーカーになってたの」
逆探知の準備をしながらあたしは言う。
「じゃあどうやって賭けに勝つつもりなんだ?」
もう正体ばらしちゃっていいよね。
「ふふ。世界No. 1ハッカーのあたしを舐めないでちょうだい」
あたしは質問をしてきた悠真に答えた。