じっとその絵をみつめているといつの間にか背後に店の主人が立っていた。

「その絵が気になるのかい?」

びくっとして振り向くと怪しい笑みを浮かべていた。

「えぇ、まあ…なんだかよくわからないですけどいい絵ですよね。」

そう答えるとまた何も言わずに店の奥に引っ込んでしまった。

なんなんだと思いながら店内を見ているとガラッと音がして骨董屋の戸が開いた。