「なにそれー!!面白すぎ!」
「でしょ?笑それからさー…」
友達と喋りながらの移動教室、
私は階段を下ってた…

友達の会話に相づちしつつ
なんとなく階段の下から聞こえてくる声が気になっていた

こーいう声、苦手なんだよなあ
なんというか、ちゃらい声?みたいな…
態度でかくてうるさい声…

下から上がってきたのは
一つ下の学年の五、六人の男子集団

その中の一人に思わず目を奪われた

「嘘…なんで…?」

素通りする彼
思わず振り返ってしまった

「どーした?あや」

友達の佑実花がきょとんとした顔できいてきた

「…う、ううん!なんでもない!」

あわてて返事をする私。

「?急ごう?チャイムなるよー」

私はざわつく胸を無視できないままで
日本史の授業をうけた…。