「こんにちわぁ♪」

「…どーも」


カラオケに入ったら、男達はもう居た。

瑠那は慣れたように席に座り、僕は凌駕ってゆー人の言う事を聞いた。


「ねね、光理ちゃん! 俺、香澄透。(かすみ とおる)よろしくねっ」

「あ、…はい」


なんだコイツ。 気安く肩に触れてんじゃねぇよ。

うわ、なに。キモ。

ありえんてぃーだわ。

助けて、瑠那…。


「光理ちゃぁん。俺の事どう思う~?」

「え、まぁ…モテそうだなって…」


うん。まぁモテそうだけど。

金髪?に長い前髪。

身長は180センチ超えてるだろう。

デカすぎなんだよ!


「ん~、まぁモテるんだけどぉ…。光理ちゃん可愛いからぁ、付き合ってあげてもいいよ?」

「いや…。遠慮しときます……。」


マジキモイんだけど。ホント、リアルに。

付き合ってあげてもいいよ、とか…。こっちから願い下げだっつーの。


「遠慮しないでよ。俺の彼女に――「ねぇ、透。やめてあげて?」


目を開けると凌駕ってゆー人が、僕と香澄透の間に入ってた。

助けて…くれた?


「えー? 凌駕ぁ。お前、狙ってんの?」

「うん♪ そういうことだから、俺等抜けるわっ」

「え?」

その言葉とほぼ同時に僕はの体は浮き、凌駕という男と一緒にカラオケを出た。