そう考えているとあっという間に授業は終わった。

まぁ、ほとんど寝てたけど。


「よし! 行きますか!」

「瑠那、待ってよ…。僕眠い…」

「何言ってんの! ほら、ちょっと来て」

目をこすりながら、瑠那に便所に連れてかれた。

なんでー。別に行きたくないしー。


「光理、ちょっとじっとしててね!」

「え、ちょ、待って!」

僕、何されてんの。

化粧じゃね。この作業って。

うわうわ、なにこれ。まつ毛、まつ毛に黒いの塗ってる!((←マスカラの事

え、こっわ。次はなに、口になんか油塗ってる…?((←グロスの事



――…17分後


「はいっ、出来た」

「…誰」

え、ホント。マジ誰だよ。

だって、こんなまつ毛長くなったことなんてないし。

髪の毛くるくるになってる。((←巻いた

え…、すごっ。


「もー。光理本当に可愛いっ」

「…」

「照れてないでッ。 行こ行こ!」

「うん」



僕、なんか今自分のこと“可愛い”って思った…?

うっわ。自意識過剰にもほどあるよ…。