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いつもの曲が流れて、
僕が歌って、
みんなそれに応えてくれて。
耳に残るこの曲はいつ聞いても口づさみたくなる。
今日もまた、ヘッドホンをつければ君と繋がれる。
―
――ピピピピピピピピ…カチッ
「ふぁ…あ」
朝、か。
ねっむ。マジ死にそ。
7:00。まだ、大丈夫でしょ。
*
「ねぇ、あんた…家の前に彼氏来てるよ」
「姉貴…?――って、は?」
「だから、ほら…外見てみ」
「え、あー彼氏じゃないし。」
「だろーね。まぁ行ってあげなよ」
「へいへい」
凌駕…さん、本当に来たんだ。
でも僕まだパジャマだし。
どーしよ。
まぁ先に行っててもらえばいいよね。
―ガチャ
「あ、ひかりんおはようっ☆ ――って、え?」
「ごめん、今起きたばっかなんだ。先行っててもらえる?」
「え、いや…俺、待ってる、し」
え、なんでこいつカタコトなの。
意味わからん。
日本語知らない?
「え、じゃあ10分で支度するから」
「お、う」
僕は家に入ると食パンを食べながら制服に着替え、着替え終わったら顔を洗って歯磨きをして家を出た。
寝癖ついてるけど、まぁいいよね。
「おまたせー」
「いや、早いね」
「そう?」
「ははっ、寝癖可愛いっ」
「…バカにすんなよ」
そう言って振り回した手が、凌駕…さんの顔にクリーンヒット。
「あ。」
「…ってぇ。」
「ごめん」
「…痛えよ、ふっ…はははっ」
「え」
なんで笑ってんの…
ドМ?
マジかよ。
変わってんな。
「ひかりん、ほんと面白いっ」
「…」
急にそんな優しい顔して笑うなよ。
…、ガラにもなく…ドキっとしちゃったじゃん。