いつもの曲が流れて、

僕が歌って、

みんなそれに応えてくれて。


耳に残るこの曲はいつ聞いても口づさみたくなる。


今日もまた、ヘッドホンをつければ君と繋がれる。

















――ピピピピピピピピ…カチッ


「ふぁ…あ」


朝、か。

ねっむ。マジ死にそ。

7:00。まだ、大丈夫でしょ。









「ねぇ、あんた…家の前に彼氏来てるよ」

「姉貴…?――って、は?」

「だから、ほら…外見てみ」

「え、あー彼氏じゃないし。」

「だろーね。まぁ行ってあげなよ」

「へいへい」


凌駕…さん、本当に来たんだ。

でも僕まだパジャマだし。

どーしよ。

まぁ先に行っててもらえばいいよね。


―ガチャ


「あ、ひかりんおはようっ☆ ――って、え?」

「ごめん、今起きたばっかなんだ。先行っててもらえる?」

「え、いや…俺、待ってる、し」


え、なんでこいつカタコトなの。

意味わからん。

日本語知らない?


「え、じゃあ10分で支度するから」

「お、う」


僕は家に入ると食パンを食べながら制服に着替え、着替え終わったら顔を洗って歯磨きをして家を出た。

寝癖ついてるけど、まぁいいよね。


「おまたせー」

「いや、早いね」

「そう?」

「ははっ、寝癖可愛いっ」

「…バカにすんなよ」


そう言って振り回した手が、凌駕…さんの顔にクリーンヒット。


「あ。」

「…ってぇ。」

「ごめん」

「…痛えよ、ふっ…はははっ」

「え」


なんで笑ってんの…

ドМ?

マジかよ。

変わってんな。


「ひかりん、ほんと面白いっ」

「…」


急にそんな優しい顔して笑うなよ。

…、ガラにもなく…ドキっとしちゃったじゃん。