「彼氏じゃない!!」
「彼氏になる予定じゃない」
「予定は未定!!確信的なものはない!!」
「またそうやって照れる〜」
なっ!?別に照れてなんかないしっ!!
あたしの彼氏って言われる宇都宮くんの気持ちも考えてよっ!
「うん、まあ、予定は未定だけど。
おれはあすなを彼女にしたいって思ってるよ?」
「はっ!?!?」
唐突に爆弾を投下され、あたしの顔は真っ赤だ。
やめて、これ以上あたしに甘い言葉を囁かないでよ…!
「真っ赤ね、顔」
「あすな?ごめん、やだった?」
両手で顔を隠して俯いていたら、そんな不安そうな声が聞こえて恐る恐る顔を上げた。
するとあたしの目の前に、しゅん…と項垂れてあたしを見つめる宇都宮くんが居る。