『りりは、黙って手握ってろ!』

どうしたんだろ…、ゆうちゃん。
いつもなら馬鹿って言って
怒るのに……。

しかも、言ってなかったけど
ゆうちゃんには彼女が居る…。

まぁ、いっか!

「うん、わかった!」

その後は、無言だった…

で、ゆうちゃんの家に到着!


『りり、飲み物ミルクティーでいい?』

「うん、さっすがぁ~♪」

『りりと付き合ってた期間長かったからな!』

「ま、長かったね!」ニコッ

ニコッて感じじゃないけど…

ゆうちゃん悲しそうにしてる
のはどうして…?

『ジュース持ってくるわ!』

ガチャン…

~♪~♪~♪~♪

えっ、ゆうちゃんの携帯…
ま、出てもいいか!

ピッ

「はい、ゆうちゃんの携帯です」

『は?なんで梨々香が出んの。』

うわー、出なきゃ良かった。
てか…
「そうだけど、なんで名前知ってる?」

『は?わたしはるかだけど!』

…………………え?
「それで、ゆうちゃんに用でしょ?」

『当たり前!ゆうは?』

ゆう…?どうして…?

多分、今の自分の顔ひどい…
「ゆうちゃんなら茶の間!」

『は?あんたゆうの家にいんの?』

「そうだけど、なに?」

『わたし、ゆうの彼女なんだけど?』

え?…………………は?
はるかが…?

ゆうちゃんどうして……?

ガチャン…

「ゆうちゃん………」

ポロッ…………
涙がとまんないよ…

『りり、どうした?』

あっ、携帯に気づいた。



『誰と電話してる?』

ゆうちゃん顔ひきっってる…
本当なんだね……


「ゆうちゃん、はい」

ゆうちゃんに携帯を渡した。

「ゆうちゃん……、わたし帰るね?」
泣きながら言った…


グイッ

なんで…?

なんで、ゆうちゃんに抱き締められ
てるの?

ゆ『もしもし、誰?』

は『わたしだけど、はるか!』

ゆ『はぁ……、別れるって言ったよな?』

は『はるかは、認めてないよ?』

ゆ『お前のせいでりりが泣いた』

ゆうちゃん……


は『だからなに?関
係なくない?』