俺の名前は“加賀美 宗太郎”(かがみ そうたろう)。
東京にあるK大学の経営学部の4年生だ。
三年前に故郷の岩手から志と将来への期待を胸に上京してきた。
が、今の俺にはそれらの欠片すら残っていない…
三年という歳月は俺に現実を突き付け、夢を霞ませるには十分な時間だったらしい…
4月某日。
俺は四年に進級したとともに就職活動が本格的し、疲労しきっていた。
『あ~ぁ、だりぃな。今日も面接かよ…』
春の温かい陽射しが俺のワンルームの家に射し込み始める頃、眠たい目を擦りながら俺はベッドから起き上がる。
本日の面接は11時から、場所は新宿。
正直言って行きたくない。
別に入りたくない企業を受けて、受かるために嘘の志望動機を考え、昨晩、深夜までかかって履歴書まで書いた。
が、相変わらずやる気は起きない。
興味がないのだから当たり前なのだが、もはや数社落ちている俺にとってはそんなワガママを言ってられる状況ではなかった。
東京にあるK大学の経営学部の4年生だ。
三年前に故郷の岩手から志と将来への期待を胸に上京してきた。
が、今の俺にはそれらの欠片すら残っていない…
三年という歳月は俺に現実を突き付け、夢を霞ませるには十分な時間だったらしい…
4月某日。
俺は四年に進級したとともに就職活動が本格的し、疲労しきっていた。
『あ~ぁ、だりぃな。今日も面接かよ…』
春の温かい陽射しが俺のワンルームの家に射し込み始める頃、眠たい目を擦りながら俺はベッドから起き上がる。
本日の面接は11時から、場所は新宿。
正直言って行きたくない。
別に入りたくない企業を受けて、受かるために嘘の志望動機を考え、昨晩、深夜までかかって履歴書まで書いた。
が、相変わらずやる気は起きない。
興味がないのだから当たり前なのだが、もはや数社落ちている俺にとってはそんなワガママを言ってられる状況ではなかった。