「ヤバくない?」
「だから、そう言ってるじゃん」
そうだね…ヤバいね…。
「……私さ、このまま帰るね。なんか怖いんだもん」
「そう?じゃあバイバーイ」
さっきとは打って変わったあっけらかんな態度にポカンとしながらも、私は帰路についた。
そして、無事何事もなく家の前まで着けたわけだが…そこで肩に掛けていたスクールバックを落としそうになる。
なぜって、私の家の前にリムジンが止まっていたから。それから、その他に赤いランプを付けた普通車が三台。それはまるでパトカーのランプ…。
警察だ……。
私の胸は不安で押し潰されそうになった。
最悪なことってきっといや、絶対これだ。