こんな地味な奴でいいのかって思った。

「え?女子に人気なのにあたし地味子なのにいいの?」

ずばっと聞いてみた。
すると...

「地味子の方が育てがいがあんの!お前俺のこと嫌い?」

育てがいがあるってどういうこと!?
まあ...いいや。答えなきゃ。

「大好きだよ。はっきりいうと両想い。だけど...」

そういうと中島は嬉しい顔をした。
そして

「だけどなに?」

あたしはもう中島の顔を見た瞬間
聴くのをやめた。

「ううん!なんでもない!よろしくね!」

そういうと中島はきょとんとした顔から
ほんのり笑顔になった。

あたしは本気で変わろうって思った。