そして毎日欠かさず話をして笑い合った。
あたしには友達が居なかったから中島と
喋るのが一番の楽しみだった。

あたしは中島にだけ心を開き悩みも
全部素直な気持ちを聞いてもらった。
...恋愛話以外は。

そんないつもと変わらなく宿題の話を
していた時中島が照れくさそうにこういった。

「お前、好きな人いんの?」

え...何て言った?って聞き返したかった。
けどその勇気もなかった。
だって中島が真剣で鋭い目をしていたから。
一瞬時間があたしの中で止まった。

あたしは数分経ってから

「いない。というか好きな人作っても相手にしてもらえないだけ。」

そう答えた。
すると中島は下を向きなにか考え事をしてるかのように
ぶつぶつ言っており正直恐かった。
数分・・・数十分経った時中島が口を開いた。

「摩夜。付き合ってください。」

本当かどうかわからなかった。
けどあたしが中島のことを好きなのは変わりない。
だからいいよって言おうとしたけど思った。

...あれ?中島って人気者なのになんであたし?