『どうしたの?忘れ物?』


『あ…いえ。ある人物を探してたんです…。』

私の言葉に首を傾げる奏先輩。


私は、今しかない!!と思って奏先輩を見る。


『奏先輩!!ケー番教えて下さい!!』

両手でケータイをもち、奏先輩に差し出すと腰を45度に曲げる。



奏先輩をチラリと見るとすごく驚いた顔をしていた。


そりゃそうか…。


奏先輩は、クスリと笑うと私からケータイを受け取った。