結局、あれから奏先輩に会うことはなかった。


『どうしよう…。ここままじゃ殺されちゃうよぉ~!!助けて空~!!!!』


悲願する私を頬杖を着きながらチラリと見ると、『殺されれば?私、関係ないし。』言った。


あまりの酷さにショックで言葉がでない私に『ま、一人で頑張って』なんて言いながら帰ってしまった。


くそぉ!!

絶対に奏先輩を見つけてやるんだからぁ!!


思いついたら即行動の私は、ポケットにケータイを入れて奏先輩を探しに行った。


でも、どこにも奏先輩はいなくて…。



そのとき、私のケータイが鳴る。



《残念。時間だ。連絡先は聞けたのか?》


安達君からのメール。