だけど、次に着替える子にも迷惑かかるしなぁー…。
仕方なくカーテンを開けて靴を履く。
『あー!!やっーと出てきた…』
頭の上から声がして目線をあげると小田さんが私を見て固まっていた。
あ、この服におどろいてるのかな…?
『やだよね、コスプレだったん『かわいいっ!!』……へ?』
ビックリして小田さんを見ると目がキラキラと輝いていた。
え、え、え!??
『小田さんってこーゆう服が好きなの!??』
そう言うと小田さんは『ちがうよー!!すっごく可愛いよ!!山岡ちゃん!!』
…わ、私!?
すると、小田さんの声に気づいた女の子達がぞろぞろと集まってきた。
『かわいい!』
『さすが山岡さんよねー!!』
『私だったら着こなせないや!』
みんな、眼科に行った方がいいんじゃないかな…本気でそう思っていたとき小田さんが私をグイグイ引っ張る。
『せっかくだから男子にも見せてあげようよ!!』
『えぇ!?』
まじすか、まじすか、まじすかぁぁぁ!??
仕切られているドアをガチャリと開けて小田さんが言う。
『おーい!!男子どもー!!我がクラスのマドンナ、山岡美亜里のコスプレを見よ!!』
そういうと、ドンッと私を押した。
周りを見れば男子が私を見ていて…
あ、あはは…とぎこちなく笑うと、いきなり叫びだした。
ビクッと肩が揺れた。
何!?なんで叫ぶの!??
『可愛いー!!』
『僕と付き合って下さい!!』
『や、やべー!!どうしよー!!鼻血がとまんねぇよー!!!!』
混乱する私の周りには男子しかいなくて…
ど、どうしよ~!!