しばらく固まっていると、店員さんがミルクティーを持ってきた。


『お待たせいたしました。こちら、ミルクティーでございます。』


そう言ってテーブルにコトッ…と置いた。



なんでミルクティーだけ??


その視線に気づいたのか、七瀬君は『俺のは気にしないで。』と言って微笑んだ。


『いただきます…』



そう言ってミルクティーを口に運ぶ。


飲んだ瞬間、口の中に広がるほんのり甘い味。


『…おいしい。』


そういうと無意識に微笑んでいた。


七瀬君はニッコリと笑う。


『…聞かないの?』


七瀬君は不思議そうな顔をしている。



『うん…。』


『どうして?』


『だって…安達君、本人から聞きたい。』



そう言って微笑む。