『七瀬君…なに??』


そう聞くと七瀬君は女子を掻き分けて私の真ん前に立つ。



七瀬君って他校だったんだ…。



って…うちの学校で見たことないから当たり前か。


『あれ?瑠樹は??』


瑠樹…安達君は清水さんと帰ったよ。


なんて口が避けても言えない。


そう、安達君はまだ清水さんと付き合っている。


今日、言うって言ってた。




『あ~なんか居残りみたい。』



なんて嘘をつくと、『ふ~ん。』と言って空をみた。



『空ちゃん!!』


声をかけられた空はうざそうに返事をする。


『…………何?』



『ちょっと美亜里ちゃん借りるね!!』


…は?



空もビックリした顔をしている。


そんなこともお構い無しに『じゃあね~!!』と
言って連れ去られてしまった。