だけど、いつまでも口を開かない私に安達君は『もー、いーわ。蓮夜に聞く。』
と言って七瀬君が寝ていない方のソファに座った。
空は、『…覚えときなさい。』と目をギラギラさせていた。
私はため息をついて帰る用意を始めた。
あれから数日。
結局、空には喋ってしまった。
私の話を聞いた空は『キスしちゃえばよかったのに。』何て言ってたから頭を叩いてやった。
放課後、空と帰っていると門の近くに何やら人だかりが。
しかも女子ばかり。
も~…なんなのよ…。
そう言って通りすぎようとしたとき。
ガシッ!!!!
いきなり腕を捕まれた。
びっくりして見ると、その人はニッコリと笑って『来ちゃった☆』と言った。
その人を見て空は嫌そうな顔をする。
取り巻きの女の子達は、『キャャーーー!!!!!』と言って失神している子がいた。
私はと言うと…苦笑い。