砂浜に降りると、見慣れた2人組を見つけた。
「りゅ~うと~!!」
そう言いながら思い切り竜斗にダイブした千鶴。
千鶴が軽いのもあるだろうけど、それを倒れずに受け止めた竜斗も凄いなと思った。
「千鶴、危ないだろ。
そんなに急がなくても俺は待ってるよ」
「ほんと?
…他の女の子より、あたしの水着姿、一番に見てほしかったから…」
「バカだな、千鶴以外の女なんか見ねぇよ」
そう言ってすでに2人だけの世界に入っちゃった千鶴たち。
それを呆気としながら見ていた私に、
「瀬恋」
…大好きな人が、不意に自分の名前を呼んだ。
それに思わず反応する私。