カバンからごそごそと漁って水着を探す。 「あ、あった」 「どんなの持ってきたの? あら、瀬恋らしくて可愛いじゃない♪」 「そうかな、ありがとう」 千鶴に褒められて、落ち込んでいた気分もちょっと晴れた。 「みんな集まったなー、よし、これから自由行動! 時間になったらまたここに集合せえよ、はい解散」 担任がそう告げるとみんな一気に砂浜に駆け出した。 「あたし達もいこ!」 「うん!」 千鶴と一緒に私も砂浜に駆け出した。