「………『弥生』」




真っ暗な部屋で、ケータイの光を見つめながら

彼女は呟いた。





「弥生は、今、何を考えているの…?」






儚げに呟いた言葉は


冷えた部屋に溶けていく。






「……一緒にいたいよ、これからも」





彼女の頬を

一筋の雫が伝った。