まぁいいや。


俺はその女に名前も聞かずに


体育館へ向かった。


階段を下りていると


『あのー…私、中山愛奈って言います』


『あっそ』


やべっ…本性がでた…


『あっそって…
そういえば起こしたお礼ぐらい言いなさいよ』


あっ?なんだこいつ?


『なんでお礼なんか言わないと
いけないんだよ』


『はぁー?当たり前でしょ!
親切にこっちは起こしてあげたのに!』