「俺が亜美を守るから」

「わかってるよ。健太は絶対私を守ってくれる。でも私のせいで学くん達にも迷惑かけたくないの」

「それは違う」

「なんでぇ」

「きっと、学も祐介も全力で自分の女を守って、女を大切にする。自分より女が大事だと思う。だからこれでいい。ばれた時はばれた時。その時考えればいい」

「だめだよぉ」

私は滝のように流れる涙を健太に拭ってもらった

「気にしすぎ」

私の顔をみながらクシャと笑った

「玉子買いに行こう。歩いてね」

「歩くのだめだよ」

「ほら、早く」

私の手を力強く握り、

「絶対離さないから」

そう言ってマンションを出た