やっとのことでちょっとは呼吸が楽になって、あたしはぜーはー言いながら身体を起こした。






カナタは呆れたようにあたしの顔を見下ろしてる。







「………みーちゃん。


抜けてる抜けてるとは思ってたけど、まさかここまでとは………。



いくらなんでも、普通、息、忘れる?



信じらんないよ。


心底、不思議だよ。



みーちゃんの脳内が」








そりゃーこっちの台詞だよっ!!








ーーーなんで、なんで………。








「〜〜〜カナタのせいだよっ!!



カナタが悪いんだよっ!!」







あたしはとりあえず叫んでみた。




カナタが不思議そうに首を傾げる。







「なんで? なんで僕のせいなの?」







そんなこと、訊かないでよ………。





デリカシーないな。






あたし、答えなきゃいけないじゃん。




自分でもよく分かってないのに。