カナタにそう言われて、初めて気づいた。






………あたし、息、してない!!




やばい、忘れてたっ!!!








慌てて空気を吸い込むと、当たり前だけど気管と肺がびっくりして、壮絶にむせた。







「ごほっ! ごほほっ!!」







上半身を折って咳き込むあたしの背中を、カナタがさすってくれる。





柔らかく、何度も何度も。








………あー、やっぱ、たまーに優しいね。






またもや無敵のアメとムチ作戦っすか、カナタ将軍。