ちなみにカナタさん、読書に集中しすぎて完全に前方不注意なので。



いつものことなんだけど、何度も、電信柱やら、止まってる車やら、立て看板やらにぶつかりかけてる。





とゆーわけで、あたしはカナタ号を操縦して、何度も障害物から退避させなきゃいけないので、忙しい。







ほんと、感謝してほしーわ。




と思ってたら、思わずそのまんま呟いてしまった。





カナタは聞いてなかっただろーと思ったけど、がっつり聞こえたらしく。




ふい、と本から目を上げて、言った。







「はいはい、感謝してますよ。


みーちゃんは僕の命の恩人ですね」







そんで、すぐ、視線を本に戻した。




その横顔の、また整ってること。







…………。




っか〜〜っ!!






いちいち嫌味ったらしー奴だね!!





素直に、ありがとうございます、って言えんのかね!!