見知らぬ女の子と、トイレの手洗い場の前で、二人きりで向き合ってる、この不可思議な状況。





しかも、無言。







………めっちゃ気まずいやーん。





あたしは沈黙にたえきれず、再び口を開く。






「………で、あたしに、何の用?」






すると彼女は、ずっと俯き気味だった顔を唐突に上げて、あたしをまっすぐに見てきた。







「ーーーあのっ!!」





「はいっ!?」







あたしは思わず姿勢を正して返事をしてしまった。






急に大声あげんなやーー!!




びびるやんけ!!