「と言うか、ね。


僕個人の意見としては、校長講話や授業を聞く態度に難のある生徒は、退学にしたっていいと思うけどね」







ーーーはっ!?




た、退学!?



校長の話、ちゃんと聞かないだけで!?





ちょっとちょっと!



そんなことしたら、生徒はあんたしか残らないと思いますけど。





あたしの驚愕が伝わっているのかいないのか、カナタは言い聞かせるように言葉を続ける。







「だって、校長先生の話や授業をしっかり聞かないってことは、F高の教育方針に従わないってことでしょ?


つまり、この学校を卒業できなくてもいいのだと、態度で示してるわけじゃない。



まぁ、ときどき俯いてしまうのくらいは大目に見てあげるとしても、授業中に寝てるっていうのは、確信犯だもんね。


怠業行為として処分されても文句はないってことだよね」








…………あのー。




それって、もしかして、あたしに対して言ってるんですか?







「もちろん、みーちゃんだって例外じゃないからね?」







そうですよね〜〜。