次の日、真名子に頼んで調べてもらった。




カナタの『彼女』は、あたしがこの前トイレで遭遇した、トミタハルコだった。






あんな大人しそうな子が、押して押して、カナタと付き合うことになったらしい。






トミタハルコは自分で、カナタの彼女だと言いふらしてる。




だから、もう知らない人はないってくらいに噂が広まって、カナタとトミタハルコは、すでに公認のカップルって感じだ。








「みーゆー」







机に突っ伏しているあたしに、真名子が近づいてきた。







「…………なに………?」







あたしは我ながら不機嫌そうな無愛想な声で答える。