そこまで考えて、あたしの頭のどっか奥のほうで、ぷつ、って音が聞こえた。







目の前であたしの顔を見つめてるカナタの、屈託のない表情。








………………。










胸の奥の奥のほう、深いところから、黒い塊みたいなものがせり上がってきた。






それは喉を通って、あたしの口腔内に侵入してきた。








喉の奥までいっぱいになって、苦しくて苦しくて、我慢できなかった。















「ぅうらぎりものぉぉーーーーっ!!!」









黒い塊を吐き出すだけのつもりが、気がついたらあたしは、そんな言葉を叫んでいた。