カナタも、そうだよねぇ、と納得したようにこくこくと頷いてる。





うんうん、いい感じだ。






「この前の土日も、朝から強制的に遊園地に連れて行かれて、その後も夜まで買い物に付き合わされたりして。


おかげでせっかくの休みなのに、勉強も読書も一時間ずつしかできなかったよ」







…………は?




なにそれ………??






それってつまり…………デート、したってこと!?






あたしは愕然として、口を挟まずにはいられない。







「あんた、なにをいいよーに振り回されてんの!?


すでにずるずるいっちゃってるじゃん!」







またもや、大声を上げてしまった。





カナタはうんうん、と困ったように頷く。







「そうなんだよね。



しかも今週末は、泊まりで鎌倉旅行することになっちゃって。


あーぁ、今週も勉強できないよ、困っちゃうなぁ」