リンがまだまだ腑に落ちない顔をしてる所で注文した物が来た。


微妙な空気の中ゴキュッゴキュッと喉を鳴らしコーラを一気に半分以上飲む俺をじっと見つめるリン。


「ごっ、ごめん。あまりの緊張で飲み過ぎました」


小さく頷いたリンも烏龍茶をそっと口にふくむ。


「……ねぇ、どうして嘘なんかついたのさ?」


コンとグラスを置いたリンが枝豆に手を伸ばした。


「……リンと釣り合う男になりたかったから。ガキだって思われたくないってチンケな見栄……かと」


「でも今更わざわざそんな事を私に言っても仕方ないんじゃね?だから何なのさって感じだけど?」