自分で腹をくくったとはいえ、何とも気まずい。


「ちょっ、そんじゃサキが初めての女って事!?」


少し上ずった声のリン。


「多分……。というのもハタチくらいの時一度だけ友達に誘われて風俗に……。しかしながら本番で結局イケず、これが初めてなのかそうじゃないのかは自分でも不明でして……」


「ふええ!?ちょっと待って!頭整理させて!」


リンが右手で右のこめかみをグッと押さえ、苦悶の表情を浮かべた。


そして小さな声で「ええ?いやいや、つか、……んむむ?」とぶつぶつ繰り返してる。


上手く説明出来ない自分が情けなくて俺は下を向いた。