ついたのは、江戸から少し離れた見世物小屋。
……見世物……?

私見世物になるの……?
すると後ろに立っていた男がニヤニヤしながら言う。

「……俺はなあ、美しい女を改造して見世物にするのが趣味なんだ…自分の手でよりをかけて女がさらに美しくなる……」
そう言い、私の肩に手をまわす。

吐き気がする。

……この男、おかしい。
「…そうだな、お前は何が似合うか……雪女か、それとも……」

またニヤニヤと笑いながら私を見る。
そして強引に私を振り向かせると、無理に接吻をしようとする。

「顔を上げろ……そうだ……いいこだ」

私はあえて顔を上げ、言う通りにする。

ケダモノが。

……こういう男は一生変わらない。
女を道具としか思っていないんだ。

でもつる葉ちゃんが連れて行かれなくて本当によかった。