「どう?」

「………っ!!すごいですっ…私でもこんなになれるんだ…!」

つる葉ちゃんは 鏡とにらめっこしながら言った。

「もともと顔が綺麗だから、化粧しやすかったよ」

私が事実を述べる。

「そんなっ…私なんて………私も早く、美桜姐さんみたいになりたいです。 …いつも綺麗で、私の一番の憧れです」

「私よりつる葉ちゃんのほうが美人だよ」

「いえっ…私なんて全然お座敷に上がらせてもらえないし…」

私とつる葉ちゃんが話していると奥から椿の呼ぶ声がした。

「美桜〜!いくよ〜」